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キュービクル・受変電設備の保安点検とPCB処理について徹底解説!

キュービクルの保安点検
月次・隔月(3か月)点検・年次点検が
法令で義務付けられています!

キュービクル式高圧受電設備(キュービクル)は、永久的に使用できるわけではありません。
安全に使用を続けるためには、月次または隔月(3か月)点検、そして年に一度の年次点検を実施する必要があります。
これらは、法令点検として義務付けられています。

●なぜ、点検が必要?

様々な施設に欠かすことのできない受変電設備ですが、多くは過去に設置されたままであり、保安点検で指摘を受けてもそのまま使い続けたり、故障が発生し大きな損害が出てから交換することがほとんどです。
また、稼働状況の変化によって、容量が足りずに稼働に制限が生まれている場合や、更には現在使用していない状況が放置されており漏電リスクになっているものなどもあります。
適宜見直しを行い、定期的にメンテナンスすることが重要です。

●点検を怠ると発生するトラブル
① 停電事故

小動物や雨水が電気設備へ入ったことが原因となり、停電事故につながるケースは少なくありません。
オフィスビルや工場で停電事故が起きれば、その間は電気を使用できなくなってしまうため、納期に遅れるなどのリスクがあります。

② 波及事故

キュービクルなどの電気設備の故障で停電が起きた場合、電力会社の配電線を通って近隣に停電が広がることもあります。波及事故の影響範囲が、近隣の住宅や工場、病院、銀行、交通システムにも及ぶと、多額の損害賠償が発生する恐れがあります。

③ 感電・火災

キュービクルなどの電気設備からの漏電が、感電事故につながる場合もあります。また、漏電から火災事故に発展するケースも少なからず存在するため、キュービクルの不具合が原因で尊い人命が失われる可能性は決してゼロだとは言い切れません。

キュービクルの保安点検とは…?

電気主任技術者が異常の有無を確認します!

キュービクル式高圧受電設備の保安点検は法定点検になり、月に一度または隔月(3か月)での点検、そして年次点検が義務付けられています。基本的には選任の電気主任技術者が行います。

① 月次点検(月次点検は電気事業法で定められています。)

原則、毎月1回、使用中の電気工作物の点検および測定を実施し、その結果をお知らせします。
(使用設備の漏電状況を24時間監視する絶縁監視装置を取り付けた場合は隔月1回以上、
お客様設備の規模および条件によっては隔月1回~6か月1回)

■ 点検項目

・キュービクル、区分開閉器等の外観目視点検
・漏えい電流測定
・受電盤・配電盤の電圧、不可電流測定
・受電盤・配電盤のブレーカー温度測定
・非常用発電機の手動での起動・停止確認 など

② 年次点検(年次点検は電気事業法で定められています。)

1年に1回以上停電して点検を行うのが原則ですが、使用している機器の信頼性が高いなどの条件が
満たされれば3年に1回以上とすることができます。

■ 点検項目

・停電状態での電気設備の精密な点検
・キュービクル、区分開閉器等の外観目視点検
・絶縁抵抗測定
・保護継電器動作特性試験
・保護継電器連動動作試験
・蓄電設備の電圧・比重・温度測定
・非常用発電機の自動での起動・停止確認 など

キュービクルのPCB処理

キュービクル(受電設備)に放置され たままの変圧器、コンデンサ等はありませんか?

変圧器

コンデンサ

キュービクル(受電設備)に放置され たままの変圧器、コンデンサ等はありませんか? 

古い機器には有害なPCBを使用したものが残っている場合があります。
PCB廃棄物は定められた期限までに処分しなければなりません。
高濃度PCB廃棄物は、処分期間を過ぎると事実上処分することができなくなります。

●PCBとは…?
Poly Chlorinated Biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)の略称。
人工的に作られた、主に油状の化学物質です。
主に業務用の電気機器に使用されていました。
その後、有害性が判明したため製造が中止されましたが、
1977年(昭和52年)までに建設された建物には、今もなお多くの機器が残っています

●PCBの毒性
脂肪に溶けやすいという性質から、慢性的な摂取により体内へ徐々に蓄積し、様々な症状を引き起こすことが報告されています。
PCBが大きく取りあげられる契機となった事件として、1968年に食用油の製造過程において熱媒体として使用されたPCBが混入し、健康被害を発生させたカネミ油症事件があります。一般にPCBによる中毒症状として、目やに、爪や口腔粘膜の色素沈着、ざ瘡様皮疹(塩素ニキビ)爪の変形、まぶたや関節の腫れなどが報告されています。

・高濃度PCB(変圧器・コンデンサ)処理期限は2022年3月末まで
・処理期限を過ぎると処理事業者が受け入れを停止します
・処理期限間際は業者の混雑が予測され処理期限を過ぎる場合があります
・1972年以前に製造された製品は高濃度PCB含有の可能性あり
(照明は1977年以前の建物の照明器具に高濃度PCB含有の可能性あり)
・処理せずに放置すると3年以下の懲役または、1,000万円以下の罰金が課せられます!

大鎌電気では
PCB含入調査の手配、PCB含有設備の処理、更新の対応まで
ワンストップで対応いたします!

キュービクル関連工事
工事事例工事内容
PAS設置工事波及事故を防ぐための機器です。
キュービクル改修の必要があるが予算が取れない場合、
少予算のPAS設置をお勧めしています。
UGS設置工事波及事故を防ぐための機器です。
キュービクル改修の必要性があるが予算が取れない場合、
少予算のUGS設置をお勧めしています。
高圧ケーブル更新工事高圧ケーブルがショートすると停電事故が発生します。
状態を見極めながら適切な頻度で交換することをお勧めてしています。
キュービクル更新工事 キュービクルのリニューアル工事です。
予算が発生しますが、安全面では最善策になります。
キュービクル内の工事キュービクル内のトランスやLBSなどの機器を必要に応じて交換します。

優先順位を組み立ててご提案させて頂きます。
キュービクル外の工事キュービクルに雨水侵入防止策で塗装を施す作業をおこないます。
必要に応じてご提案させて頂きます。
キュービクルの工事事例

● キュービクル更新工事

函館市内 電気機械製作会社様にて、
既存キュービクルの老朽化に伴う更新工事を
施工いたしました。

 

 

 

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